2025年からの新ルールにより、イギリスに入国するためにはETAの申請が必要になりました。ETAは、主に観光、イギリスに滞在する家族や友人の訪問、出張、短期留学をする人が対象で、取得すると最長6ヶ月間イギリスに滞在できます。 一方で、大学進学などで6ヶ月以上の就学目的でイギリスに滞在する人はこれまで通り学生ビザが必要です。
この記事では、「ETAがいる人、いらない人、学生ビザとの違い」についてわかりやすく解説し、ETAの申請手順についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
イギリスのETAとビザの違いは?
まず、ETAとビザは別ものです。
・ETA: Electronic Travel Authorisation(電子渡航認証)
・ビザ: Visa(入国・滞在許可証)
ETAは、日本人を含む「観光などで短期滞在するためのビザを必要としない渡航者」に向けた渡航認証です。対してビザは、就学や就労、居住、結婚などで一定期間の滞在を許可するものです。ETAよりも厳格かつ証明する必要書類も多く、プロセスや費用が違います。
違いについて、学生ビザを例に以下の表に簡単にまとめました。
ETA | 学生ビザ | |
目的 | 観光、家族訪問、短期留学、出張など | 就学 |
滞在期間 | 最長6ヶ月間 | 6ヶ月〜5年 |
有効期間 | 2年間 (この間何度でも入国可能) | コース期間による |
有効開始日 | 申請許可が下りた日 | コース開始の1ヶ月前〜 |
申請料※ | £16(3,040円) | £524(99,560円) + IHS(医療費) |
年齢 | すべて | 16歳以上(4歳から17歳はチャイルド学生ビザ適用) |
必要書類 | 少ない | 多い |
※申請料の金額は1ポンド190円で計算しています。最新の料金は英国政府機関公式ウェブサイトでご確認ください。
学生ビザを取得する人は、ETAの手続きをする必要はありません。 また、ETAは入国を保証するものではなく、最終的にはイギリス到着後の入国審査で判断されます。
学生ビザの申請について、詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです!
イギリスのETAでできること&できないこと
ETAがあれば6ヶ月間までイギリスに滞在できますが、その間にできることは限られています。
ETAでできること
- 観光、家族や友人の訪問、出張、短期留学
- イギリスの空港を通過、入国をする乗り継ぎ(一旦入国して荷物をピックアップし、乗り継ぎ便のチェックインをする場合など)
- クリエイティブワーカービザ保持者が特例を利用し最長3ヶ月間イギリスに滞在
- 特定の分野(スポーツ、音楽など)の専門家として、あらかじめ許可されたPermitted Paid Engagement(短期的な有給の活動)に参加し報酬を得ること
ETAでできないこと
- イギリスに居住
- 6ヶ月を超えてイギリスに滞在
- イギリスの企業で有給・無給の仕事をしたり、自営業者として働いたりすること
- 生活保護や住宅手当など、国や自治体からの支援金を受け取ること
- 結婚またはシビルパートナーシップを登録、申請
ETAはなぜ始まった?
日本国籍保持者に対しては、2025年1月8日からETAが必要となりました。 ETA導入の目的は主にセキュリティーを強化するためです。すでにアメリカやカナダなど複数の国で電子渡航認証をはじめており、馴染みがある人も多いかもしれません。
イギリスでも渡航者に関する情報を事前に把握し、犯罪抑止力を高める狙いがあります。実際にETAの申請手続きのなかには犯罪歴についての質問があります。それにより、危険人物をいち早く特定し、犯罪を未然に防ぐことを目指します。
「ETA or ビザ」どっちが必要?確認方法
ビザを取得している多くの人はETAが必要ないとお伝えしましたが、ケースによってどちらがあればいいのかを政府機関公式ウェブサイトで簡単に確認できます。
例として、渡航目的を「就学」とした場合には、以下のような流れで誘導されます。

①: 「スタートボタン」を押す

②: 国籍選択

③: 渡航目的を選択

④: コース期間を選択


⑤: コース期間次第で「ETA」もしくは「各種学生ビザ手続きページ」へ進む
イギリスETA申請の流れ
ここからは、実際にETAを取得するために何が必要なのか、どういった流れで申請するのかを解説していきます。
ETA申請に必要なものは?
- 渡航に使用するパスポート
- メールアドレス
- クレジットカード/デビットカード/Apple Pay/Google Payのいずれか
- 申請料£16(3,040円)
- 申請料金は返金されません。
- 16歳未満の手続きには保護者の同意書がいります。
- ETAの有効期間はパスポート残存有効期限内です。パスポートの有効期限が残り少ない場合は、ETAの有効期間が短くなってしまいます。
イギリスETA申請手順は?
手続きは専用アプリか英国政府公式ウェブサイトから行います。政府機関Home Office(ホームオフィス)のYouTube動画では、スマートフォンでの手順をわかりやすく説明しています。
ビデオの内容をまとめると…
- UK ETAアプリをスマートフォンにダウンロード(公式ウェブサイト上のQRコードをスキャンするか、Google PlayストアまたはApp Storeからダウンロード) ※スマートフォンを持っていない人は、公式ウェブサイトから手続きできます
- パスポートの顔写真ページをアップロード
- スマートフォンをパスポートにかざしてICチップを読み取り
- 本人確認のため、スマートフォンで自分の顔をスキャン(9歳以下のこどもはスキャン不要)
- スマートフォンで写真撮影(パスポートの顔写真撮影ルールと同様)
- 住所、職業、犯罪歴等の質問に答える
- クレジット・デビットカードで支払い(Google Pay、Apple Pay可)
- 申請受付メールにて参照番号を受信
- 3営業日以内にETAがパスポートとリンク
このように、ETAの手続きは簡単かつスピーディーです。入国にはパスポートがあればOKです!
いざイギリス入国!ETA保持者の入国審査
イギリスの空港に到着したらまずは入国審査があります。2025年現在、イギリスの空港では日本パスポート(ICチップ搭載)保持者は自動ゲートを利用できます。
自動ゲートの利用方法
日本はEU、アメリカ、オーストラリア、韓国などと同じレーンが用意されているので、国旗のマークを目印に進みましょう。空港にはいくつもの自動ゲートの機械が設置されており、通常、ホリデーシーズンなどの混雑時以外はそれほど待ち時間が長くない印象です。
各自動ゲートの空き状況は、緑か赤マークの点灯で確認できます。緑のマークが点き、ドアが開いてゲートに入ると、目の前のスクリーンに、パスポートの顔写真ページを下にしてスキャンする指示が映し出されます(パスポートのカバーは外しましょう)。それに従い、帽子やマスク、サングラスやメガネを外した状態でまっすぐカメラを見つめると、自分の顔がスクリーンに映ります。
パスポートを伏せたままにし、動かずしばらくすると、ゲートが開くのでパスポートを手にとって進みます。これで入国審査は完了です。
自動ゲートが開かない?有人カウンターでの入国審査
ETAがあるのに、機械の不備やなんらかのトラブルで自動ゲートが開かない場合があります。そのようなケースでは、係員に有人のカウンターで入国審査を受けるよう指示されます。指紋認証やいくつかの質問により入国が許可されれば、パスポートに入国のスタンプが押されます。※自動ゲートではスタンプは押されません。
イギリスのETAについてよくある質問
- QETAはいつまでに申請すればいいですか?
- A
明確にいつまでという情報はありませんが、出発までに前もってETAを取得しておく必要があります。許可が下りるまで3日間かかるので、それを見越して入国に間に合うように申請しましょう。
- Qサマースクールなどの短期留学への参加もETAは必要ですか?
- A
はい。6ヶ月未満の短期留学であればETAが必要です。当メディアを運営するモアエデュケーションでは、 サマースクールやスプリングスクールを含む短期留学のサポートを行っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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- QETAがなくてもイギリス行きの飛行機に乗れますか?
- A
乗れません。ETAの承認がないと搭乗を拒否されますので、渡航直前ではなく余裕を持ってETAをとっておきましょう!
- QETAとStandard Visitor Visa(スタンダードビジタービザ)の違いはなんですか?
- A
対象者や性質が違います。スタンダードビジタービザはETA対象国以外の国籍を持った人がイギリスに渡航する場合や、過去に入国を拒否されたことがある人などが対象です。申請料は£127(24,130円)で、ETAより高いです。※1ポンド190円で計算しています。
- QETAがいらない人は?
- A
イギリスまたはアイルランドのパスポートを所持している人や、ビザをすでに取得し、イギリスでの居住、就労、就学の許可を得ている人です。
- Qパスポートを更新したらETAはどうなりますか?
- A
ETAの期限は残っているのにパスポートの有効期限が切れてしまったらETAも無効になります。再度イギリスに入国したい場合は、更新後の新しいパスポートでETAを取得し直す必要があります。
- QETA申請が却下されたらどうなりますか?
- A
ETAではなくスタンダードビジタービザやほかの種類のビザを検討しましょう。
入国ルールは常に最新情報をチェックしよう!
少し前まではパスポートがあれば短期滞在でイギリスに入国できた日本人も、今ではETAの取得が必須となりました。 特に留学生においては、就学期間や状況によってETAなのか学生ビザなのか変わります。ご自身がどちらに当てはまるかは、英国政府公式ウェブサイトでの確認がおすすめです。最新の情報には必ず目を通しましょう!
